『近年のハリウッド大作にありがちな「凄いけど退屈な」作品。』
本作はスティーヴン・スピルバーグが10年前から企画を温めてきたものだという。それなら、これは10年前に映画化すべきだった。現代のハリウッド作品はVFXにおいて「何でもあり」の状況である。どんな不可能な「絵」も、ブルースクリーンで簡単に作り上げる。観客もその「絵」に慣れてしまっているから、正直本作くらいのレベルでは、もう感動も驚嘆もしないのだ。ただ単に「凄いなあ」と思うだけで、途中で眠くなってしまう。だから最近のハリウッド作品は日本で大ヒットしないのである。ホンが面白ければ、それでも一気に魅せる力はあるが、この作品は主演ふたりの逃亡劇があまりに上手く出来すぎていて、ちょっと引いてしまった。シャイア・ラブーフは俳優として「顔」が据わってきた。でもシャイアが出ているからこそ「トランスフォーマー」を想起してしまう。パラマウントの予告編を観ても、何か同じような「絵」だし(笑)。派手で面白いのは十分認めるが、長年の映画ファンとしては少し食傷気味、ということで。星3つ。ブルーレイの画質は素晴らしいです。