『脚本は3つ星だけど、仲里依紗と麻生久美子にひとつプラス。』
吉田恵輔監督は塚本組からキャリアをスタートさせた、いわゆる「スタジオシステム」を知らない若手監督だ。その分、自由に演出しているのだろうが、まず驚くのは「セリフ」である。「あれ?」とか「えっと」とか「え?」とか、まず完成版の映画やTVドラマでは耳に出来ない、世間話でしか登場しないつなぎことばが満載なこと。観客からすればテンポがよく、わかりやすいのだが、10年後はどうだろうか。流行り言葉を入れた作品は時代とともに古くなるので、少し心配である。「純喫茶」なのだから、セリフも「純日本風」のほうがよかったのではないか。それと、フレームがTVサイズなこと。映画なのだから、俯瞰の撮り方なども工夫してほしかった。それでも4つ星なのは、仲里依紗とアソクミに拠る(笑)。仲里依紗は「ちーちゃん」の演技に次ぐ良さがでていたし、またアソクミはあのコスチュームにやられた!また「なま夏」で史上最強の「アブナイ中年」を演じた三島ゆたかがチョイ役で出てきたのにも加点!メジャーデビューなのに吉田監督のアングラ色が濃い映画で、その空気感は買います!